レンズに傷がついたら傷だけ直せる?

歩いていたら転んで、メガネのレンズに傷が入ってしまった!

掃除をしていたら、高いところから物が落ちてレンズに傷が入ってしまった!

メガネを掛けようとしたら、落として傷がついてしまった!

なんて経験ありませんか?

そんな時、傷が入ったところをゴシゴシこすったりするのはNG。
余計に、傷が広がったり、コーティングが剥がれたりします。

では、どうしたらいいのか?

答えは、
レンズを新しいものにしないとダメなのです。
傷だけ、コーティングだけを直すことは出来ません。

その理由を、レンズの仕組みから見ていきましょう。

プラスチックレンズは繊細

下記の図は、標準的なレンズコーティング(ハードマルチCSコート)の構造図です。

無防備なプラスチックレンズの生地を、幾層にも重ねた「コーティング」で守っています
しかし各コーティングは極めて薄い膜のため、使い方によってはキズが付いたりコート膜が剥がれたりします
プラスチックレンズの性質をよく理解し、正しい扱い方を心がけることが大切です。

株式会社イトーレンズhttps://www.itolens.jp/

Hard Coat ハードコート [キズ防止コート] :プラスチックレンズの場合、レンズ素材が外にむき出しだと簡単にキズがついてしまいます。そのような軽いキズを防ぐコーティングです。

Multi Coat マルチコート[反射防止コート]:レンズ表面の反射を防ぎ、視界を明るくさせるコーティングです。マルチの反射色はグリーンが一般的です。

CSコート[撥水コート]:レンズ表面の撥水性能を向上させたコーティングです。フッ素膜の改良により、水や油をはじくため、汚れが付きにくくなります。

コートはがれの原因

プラスチックレンズの表面に装着してあるコーティングは、一度剥がれてしまうと再生することは不可能です。

コート剥がれの要因としては以下のものが挙げられます。

  • キズからのコート剥がれ
  • 熱によるクラック(ひび割れ)からのコート剥がれ
  • 水ヤケからのコート剥がれ
  • 化学製品などによるコート剥がれ

傷によるコート剥がれ

プラスチックレンズの素材は柔らかいため、キズに強いコーティングを施していても、扱い方によっては簡単にキズが付いてしまいます。

プラスチックレンズ使用時、以下のような行為には注意して下さい。

  • レンズに異物が付着しているときは、カラ拭きせず、一旦水洗いしたあと水気をきれいに拭き取り、そのあと「レンズ専用メガネ拭き」で軽く拭いて下さい。
  • メガネを置くときは、レンズ面を下に向けて置かないようにして下さい。
  • メガネをむき出しで鞄やポケットには入れず、必ず専用ケースに入れて持ち運びして下さい。

熱によるひび割れ

プラスチックレンズの素材は熱を加えると膨張するという性質を持っています。

一方、レンズ表面に装着している反射防止コートは金属成分が含まれており、膨張・収縮などには対応できないため、レンズ素材が膨張するとひび割れ(クラック)が生じてしまいます。

プラスチックレンズ使用時、以下のような行為はしないで下さい。

  • メガネを熱湯につける
  • ストーブ、たき火、アイロンなど高温のものに近づける
  • 炎天下の車中(80℃以上になる場合もあります)に放置する
  • ヘアドライヤーなどの熱風にさらす
  • サウナで使用する

水やけ

プラスチックレンズの表面に装着してある撥水コートは水や油を弾きますが、水滴などに含まれる汚れの成分によっては、放置しておくとそのまま乾燥し、水ヤケ(シミ)になって固着してしまう場合があります。

プラスチックレンズ使用時、以下のような行為には注意して下さい。

  • プラスチックレンズは水気を嫌います。濡れたままにしておくとシミになり、そこからコート剥がれが生じる場合があるため、水分が乾かないうちに拭き取って下さい。

化学製品などによる溶解

化学製品や化粧品、薬品などがレンズ表面に付着すると、その成分によっては表面のコーティングが溶けてしまい、シミのような状態になる場合があります。

プラスチックレンズ使用時、以下のような行為には注意して下さい。

  • レンズに整髪料・ヘアスプレー・化粧品・薬剤(トイレ・浴用洗剤)・カビ取り剤・アルカリ系洗剤・酸性洗剤・有機溶剤(シンナーなど)・汗・レモンなどの果汁が付いた時はすぐに水洗いをし、すぐによく拭き取って下さい。

まとめ

メガネのレンズに傷が入ってしまった場合、補修はできません。

何か起こってからではなく普段から注意して取り扱うことが、長く快適にメガネとお付き合いできると思います。

また、レンズのメーカーによっては、
傷が入りにくいコーティングを施してあるレンズを販売しています。

長く使うために、傷に強いレンズは安心材料の1つともいえます。

購入する際は、値段だけでなく、機能にも目をむけて、
明るく楽しくメガネライフを送りましょう。

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