メガネって誰が日本で最初にかけたの?

メガネって誰が日本で最初にかけたの?

メガネはもともと海外で発明されました。メガネに欠かせないレンズは、イラクにある紀元前700年頃のニネヴェの遺跡から見つかったものが最古といわれています。
しかし当時は太陽の熱を集めるために使われ、現在のように視力補助のために利用する発想はなかったようです。

年を取っても文字を読めるようにするためのメガネが初めて発明されたのは、13世紀のイタリアでした。
当時、イタリアのヴェネチア地方で発達していたガラス技術が利用されたといわれています。

では、どのように日本へやってきたのか?

フランシスコ・ザビエルが日本にメガネを伝えた⁉

メガネが日本に初めて渡ってきたのは、かの有名なフランシスコ・ザビエルの手によってでした。
日本はちょうど戦国時代の16世紀、現在の山口県にあたる周防の大名・大内義隆にメガネを献上したのが最古だとされています。

また、室町幕府の将軍である足利義晴や江戸幕府を開いた徳川家康もメガネを使っていたようで、当時のメガネが今も残されています。
それらはすべて手に持って使うメガネで、耳にかけて見るメガネが出てくるには350年以上も時を経る必要がありました。

日本最初のメガネ製造は長崎

日本国内で初めてメガネづくりに取りかかったのは17世紀の長崎です。
17世紀といえば鎖国が本格的になり、海外との貿易が厳しく制限されていた時代でした。
材料のべっ甲、水牛の角、馬の爪などは輸入していましたが、メガネ自体は輸入に頼らず国内生産を始めたのでした。

当時、「スパニッシュイタリアン型」というヒモで耳にかける現在に似たタイプのメガネが西洋では流行っていたそうです。
日本人もそれを真似ようとしましたが、顔のつくりが西洋人と比べて薄く、東洋人には合いませんでした。そこで、日本で工夫を重ねて「鼻あて」を取りつけ、鼻の低い日本人でもズレ落ちることなく使えるようになっていきました。

メガネづくりは長崎から始まり、18世紀には製造場所が大阪、京都、江戸へと徐々に広がっていきました。
製造だけでなく販売も開始されましたが、今のようなメガネの専門店でやっていくのは厳しかったため、他の商品と一緒に売られていました。

機械によるレンズの国内生産スタート

鎖国が終わり、文明開化が起こった明治時代には、いよいよ機械でメガネのレンズが製造されるようになりました。そのきっかけとなったのが、1875年にウィーンで催された万国博覧会です。
日本からは朝倉松五郎が訪れ、現地でレンズの研磨技術を習得してきたことから始まりました。

東京・大阪からメガネの技術が鯖江へ

20世紀にはいると、大阪や東京のメガネ製造技術が福井県鯖江市に伝わりました。
鯖江といえば日本のメガネの聖地ともいえる存在ですが、江戸時代には農業以外の産業がありませんでした。そこで農業が休みになり収入がなくなる冬の季節に副業として農家でメガネづくりがスタートします。

当初は大阪や東京からメガネ職人を呼び、技術を学んでいきました。もともとコツコツとした作業をこなすことが得意な県民性もあり、後に日本最大のメガネ生産地へと発展していきました。
その大きなきっかけとなったのが、第2次世界大戦後の高度経済成長期です。メガネの需要が大幅に増加し、鯖江でも機械による製造を取り入れて効率化が徹底されていったのです。

その結果、現在では人口7万人足らずにもかかわらず、鯖江ブランドが世界でも有名になっています。

まとめ

日本へメガネを伝えたのは、フランシスコ・ザビエル。キリスト教と鉄砲を伝来したのは有名ですが、メガネもだなんて、とても感慨深いですね。

長崎で製造され、東京や大阪そして現在鯖江が「めがねのまち」として発展してきました。

当たり前のように使っているメガネも奥深い歴史があり、人から人へと伝わってきました。
たまには、自分のメガネをじっくり眺めてみるのもいいですね。

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